岩田望来(いわた みらい)騎手は、2000年5月31日生まれの競馬騎手です。
父親は名騎手として知られる岩田康誠騎手であり、競馬一家に生まれ育ちました。
身長163cm、体重49kgの恵まれた体格を持ち、若手騎手の中でも注目を集める存在です。
2019年にJRA(日本中央競馬会)の競馬学校を卒業し、同年3月にデビュー。
以来、着実に実績を積み重ね、2024年12月8日には阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)で
初のJRA・GI制覇を果たしました。
この記事では、岩田望来騎手の評判や、経歴などをまとめました。
岩田望来騎手の経歴
幼少期から競馬学校まで
岩田望来騎手は、父・岩田康誠騎手が園田競馬所属だった2000年に兵庫県で生まれました。
幼い頃から父の背中を見て育ち、自然と競馬の世界に親しんでいたというこで、
2016年、16歳で JRA競馬学校に入学。3年間の厳しい訓練を経て、2019年2月に第35期生として卒業しました。
卒業時の模擬レースでは努力賞を受賞し、将来を期待される存在だったようです。
デビューから現在まで
2019年3月、中山競馬場でデビュー。初勝利は同年4月の阪神競馬場で挙げました。
デビュー以来、着実に勝利数を重ね、
2022年にはJBCレディスクラシック(Jpn1)で初のGI級レース勝利を地方競馬で果たします。
そして2024年12月8日、阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)でアルマヴェローチェに騎乗し、見事優勝。
JRAのGIレースで初制覇を果たし、騎手としての大きな転機を迎えました。
岩田望来騎手のG1の優勝コメントまとめ
岩田望来騎手の第76回阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)優勝後のコメントはをまとめました。
「最高です。6年間、ずっと悔しい思いをしてきたので、ここで勝てて良かったです。
この馬自身レースセンスが良く、1週前に乗ったときの感触も良かったので、信頼して乗りました。
ゴール直前まで必死に追って、右を見たら何もいなかったので
『やった』という気持ちと『やっとか』という気持ちでした。本当に大きな1勝になりました。
本当に操縦性のいい馬で反応の良さが、この馬のいいところです。やっとG1を勝つことができました。
今年も残り少ないですが、今まで以上に頑張るので応援をよろしくお願いします」
とのことで、優勝の嬉しさがとても伝わるコメントでした。
岩田望来騎手の師匠
岩田望来騎手の師匠は、名調教師として知られる藤原英昭調教師です。
藤原調教師は、岩田騎手が競馬学校の生徒だった頃から指導を行っており、その成長に大きく貢献してきました。
藤原調教師の指導の特徴は以下の通りです:
- 国際的な視野を持たせる指導
- ライアン・ムーア騎手の騎乗を手本にするよう指導
- ケンタッキーダービー、香港、イギリス、ドバイなどの海外競馬に同行させ、経験を積ませる
- 語学力の重要性の強調
- 海外遠征の際には「英語をしっかり勉強しておくように」とアドバイス
- 技術面での細やかな指導
- レース展開の読み方や馬の扱い方など、実践的なスキルを伝授
岩田騎手は藤原調教師に対して深い感謝と尊敬の念を抱いており、
「今の自分があるのは、そんな藤原先生のお陰です」
と述べています。また、
「これからは自分の力でトップジョッキーになって先生に恩返ししなければいけない」
という強い決意も示しています。
岩田望来騎手の騎乗スタイルと特徴
岩田望来騎手の騎乗スタイルは、以下のような特徴があります:
- バランスの取れた騎乗
- 馬の特性を理解し、それに合わせた柔軟な騎乗を心がける
- 積極的な先行策
- 好位から競馬を進める傾向があり、レース展開を有利に進める能力が高い
- 冷静な判断力
- レース中の状況変化に対して冷静に対応し、適切な判断を下す
- 軽量級ならではの利点
- 体重49kgという軽量を活かし、馬への負担を軽減しつつ最大限のパフォーマンスを引き出す
- 牝馬との相性の良さ
- 特に牝馬限定レースでの活躍が目立つ
これらの特徴により、岩田騎手は特に中距離の芝コースや、牝馬限定レースで高い成績を収めています。
岩田望来騎手 病気歴・怪我
岩田望来騎手の病歴に関して、以下のようにまとめました。
- 2020年7月の急性胃炎
- 7月5日に阪神競馬場で予定されていたレースを病気欠場
- 土日全鞍の乗り替わりとなった
- 当初は詳細な病名が公表されず、ネット上で憶測が広まった
- 最終的に急性胃炎であることが判明
- 2022年2月の病欠
- 2月15日に病欠で乗り替わりがあった
- 2022年8月の落馬による怪我
- 8月13日の小倉3Rで馬場入場時に落馬
- 左足打撲の診断を受ける
- 約1ヶ月後の9月24日に復帰
- 2023年11月の落馬による負傷
- 11月3日のJBCスプリントでスタート後に落馬
- 首の捻挫の疑いで病院に搬送される
- 11月4日と5日の騎乗予定が乗り替わりとなる
ただし、現在に至るまで、大きな病気などは公表されておらず、
岩田望来騎手の健康状態に重大な問題はないと考えられています。
ただし、減量に関する憶測や体調管理への懸念の声もありますが、
今のところは体調は問題ないようです。
岩田望来騎手の主な成績
岩田望来騎手の主な成績は以下の通りです:
JRAでの成績(2024年12月8日現在)
- 通算成績:4,574回騎乗、502勝
- 勝率:11.0%
- 連対率:20.7%
- 3着内率:30.8%
2024年の成績
- 騎乗回数:710回
- 1着:85回
- 2着:67回
- 3着:87回
- 勝率:12.0%
- 連対率:21.4%
- 3着内率:33.7%
主な重賞勝利
- 第76回阪神ジュベナイルフィリーズ(GI):アルマヴェローチェ(2024年)
- JBCレディスクラシック(Jpn1):(2022年、地方競馬)
岩田望来騎手の評判
岩田望来騎手の評判は、競馬関係者や競馬ファンの間で概ね高評価です。以下に主な評価ポイントをまとめます:
肯定的な評価
- 若手騎手としての将来性
- 24歳でGI初制覇を果たすなど、若くして高い実力を示している
- 今後のさらなる成長が期待される
- 騎乗技術の高さ
- バランスの取れた騎乗で、馬の能力を最大限に引き出す
- 特に牝馬との相性が良く、牝馬限定レースでの活躍が目立つ
- 冷静な判断力
- レース中の状況変化に対して適切に対応できる
- 若手騎手ながら、冷静さを失わない精神力の高さが評価されている
- 努力家としての姿勢
- 常に向上心を持ち、技術の研鑽に励んでいる
- 海外の騎手からも学ぼうとする姿勢が評価されている
- 親しみやすい人柄
- インタビューなどでの受け答えが丁寧で好印象
- ファンサービスにも積極的で、多くのファンから支持されている
課題とされる点
- 大舞台での経験不足
- GIレースでの勝利は1勝のみであり、今後さらなる経験を積む必要がある
- 安定性の向上
- 成績の波が大きい傾向があり、より安定した成績を残すことが求められる
- 得意不得意の差
- 特定の条件(中距離芝、牝馬限定など)での活躍が目立つ一方、その他の条件での成績向上が課題
岩田望来騎手の今後の展望
岩田望来騎手は、2024年12月のGI初制覇を機に、さらなる飛躍が期待されています。
今後の展望として、以下のような点が挙げられます:
- GIレースでの更なる活躍
- 阪神ジュベナイルフィリーズでの勝利を足がかりに、他のGIレースでも好成績を目指す
- 海外での挑戦
- 藤原英昭調教師の指導もあり、将来的には海外のビッグレースへの挑戦も視野に入れている
- 騎乗技術の更なる向上
- 得意な条件以外でも安定した成績を残せるよう、さらなる技術の向上を目指す
- トップジョッキーへの成長
- 父・岩田康誠騎手に続く、日本を代表する騎手としての地位確立を目指す
- 若手騎手のロールモデルに
- 自身の経験を活かし、後進の育成にも貢献することが期待される
岩田望来騎手 まとめ
岩田望来騎手の今後は、GIレースでの更なる活躍や海外での挑戦など、さらなる飛躍が期待されています。
父・岩田康誠騎手に続く、日本を代表する騎手としての成長が楽しみな若手騎手の一人です。
岩田望来騎手の今後の活躍を熱く見守っています!